いじめ

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朝、目覚めると同時に私の体は鉛のように重くなる。 しかも、今日は月曜日。週末まで最も遠い月曜日。 あぁ…開いてしまった瞼も、立ち上がろうとする足も、制服に手を伸ばす腕も、全てが重い。 私は、洗面所に行き、顔を洗うと歯磨きをした。爽快になるどころかどんどん鏡の中の私の顔は曇って行く。 自分の部屋に戻りだらだらと制服に着替え、腰まである長い髪を後ろで1つに束ねた。 私は今日もいつもと同じ格好をして、世界で一番行きたくない場所に行かなくてはならない。 「おはよう」 「うん、行ってきます。」 トイレに起きた母にそう言って、私は家を出た。 夜働いている母は、私が学校に行く時間には起きていないことの方が多い。 私が家に帰る頃は既に出勤していて、私が眠る頃に帰ってくる。すれ違いの生活だ。 「うん、行ってきます。」 久しぶりに母と話した言葉だった。 そして…私は何日ぶりに言葉を発したんだろう。
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