負の獣道

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「あっ、すみません……。私はアルフレードと申します」  とリーダーらしき人物は言った。  彼は28歳程で見事な金髪で善良そうな空色の目をしている。  服は膝丈のキトンで長いクラミスを羽織っている。肌はジュリアのように焼けていて、体格はよく、おそらく197ぐらいだったが、6人の中では2番目だった。  武器としてか弓矢を背負っている。 「で、左からカルロ、ジャン、ルカ、レンツォ、ウリッセ。 みんな気の良い人だから、安心していいよ」 「おい、アルフレード!1人で喋り過ぎだぞ!」  とジャン。 「よろしくね♪」  とウリッセ。 「騒がしいが、受け入れてくれるとありがたい」  とルカ。 「へえ、綺麗な女の子だね」  とレンツォ。 「変な事してきたら俺に言え。ボコボコにしとくから」  とカルロ。  5人の外見は見事にバラバラだった。  ジャンは短く切った黒髪で目が真っ青、175ぐらいの体はすらりとしていて、肌は基本的な肌色だった。  服はチュニックでズボンを履いていた。腰のベルトでナイフを何本も装備している。  ウリッセは小さく、せいぜい163で、体も痩せていた。肌は白く、カールした短髪は鳶色でクリクリした目も鳶色だった。  服はエルモと同じようなダルマティカだった。手にはスタッフを握っている。  ルカは長身細身で186あり肌は青白い。長く一つに三つ編みにされた髪は紫帯びた白で目は血のような赤だった。  服はダルマティカにクラミスを羽織っている。武器は普通のロンパイアだった。  レンツォは赤茶色のポニーテールで目は金色。体は中肉中背の175ぐらいで肌色は赤味のある肌色だった。  服はキトンのみだった。武器はケルト風の剣だ。  カルロはとにかくでかく、217ほどだった。肌は黒くスキンヘッドで、目は青と緑の中間だった。  服はチュニックに無地のトーガという服装だった。武器としてジャベリンを数本背負い槍を持っていた。 ※クラミス…長方形の布を肩の所でピンで留める外套 ※ケルト風の剣…切れ味を重視した幅広の剣 ※トーガ…ローマ市民の男性しか着れなかった体に巻き付けて着る半円形の外套 ※ジャベリン…投擲専用の槍
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