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「……どこを?」
ダリオの問にジュリアが答える。
「……そりゃあ、宿屋になるだろうな。あそこなら各地の情報が行き交っているし、もしかしたら逃げてきた人もいるかもしれないし」
そして付け加えるようにしてルカが、
「それにこの道は街道につながっている。街道沿いの宿屋なら、それこそ西の果てから東の端まで、各地の人が来ている」
「へー!んじゃあダイヤモンドの谷でダイヤモンドを採っている奴もくんのかな?」
とウキウキしてダリオは聞いた。そしてアルフレードが
「ええ、運が良ければ。それに、もっと遠い所から来た人がいても、不思議ではありませんよ!」
と言った。
「へー!会いたいな~!なぁ!まだ日も高いし、早く行こうよ!一刻でも早く会いたいんだ!」
ダリオのはしゃいだ声に苦笑しながら、9人はめいめい荷物を持ち始めた。
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