『少女』の物語

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少年は力が抜けてその場に座り込みました。 その視界には血に塗れた老婆と本が一冊。 少年は普通より厚みのある紙に気付き、その本を手に取りました。 血を吸った本は少し重く、厚みのある紙が僅かに捲れあがりました。 その頁と頁の隙間には、文字が書かれています。 少年はすぐさまに厚みのある紙、全てを捲りあげていきます。 それは所々にありました。 少年はその読まれることのなかったはずの頁を読み出しました。 それはこの本の詩。 不気味な物語の本当の物語が書かれていました。
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