18 彼と彼女のその後の事情

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「ちぃ――っっす……って、雄太お前――… なんだよ!!?そのひっでぇ――顔ッッ」 昼休み――… 菓子パン片手に俺の机に腰を下ろした卓也が、そう言って俺の顔を眉を潜めて覗き込んでくる。 「るっせぇぇ――…ちょっと疲れてんだよ…」 俺は、気だるげにそんな卓也を払いのけるようにすると椅子にグッともたれ掛り 内心動揺しまくりの心境を悟られないように、極めてさりげなく視線を泳がせた。 ……まさか この天下の俺様が 『欲求不満のモンモンで、不眠症』……だなんて 口が裂けても言えやしねぇ――… .
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