18 彼と彼女のその後の事情

15/18
前へ
/271ページ
次へ
「もーちろんよっ! やっぱり『充実のH』には、『充実の愛』がなくっちゃ! …――ね?卓ちゃん?」 そう言って、繭子は意味ありげに卓也を振り返ると 「おうともよっっ!繭子」 卓也は、スックと俺の机から立ち上がると、繭子のキュッと括れたその腰をグッと引き寄せた。 繭子は、それを合図に少し色っぽい視線を卓也に向けると 軽やかに俺を振り返った。 「じゃあ、そう言うこ・と・でっ 雄太も、せいぜいあの『生真面目ちゃん』と頑張ってねぇ~?フフッ 行こ?卓ちゃん」 「へへっ、じゃあーなぁー?雄太ッッ」 「……………」 .
/271ページ

最初のコメントを投稿しよう!

466人が本棚に入れています
本棚に追加