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その男はスタジオの廊下を、どこか緊張した面持ちで楽屋に向かって歩いていた
楽屋に着き、ドアノブに手をかけ扉を開くと部屋の中には1人のメンバーがもう来ていた
ソファに腰掛け、難しそうな分厚い本を読んでいる.
綺麗なくっきりとした二重、目がクリクリしていて鼻筋が通っており、最近更に鍛え上げた身体、本を持つ指は長くてとても綺麗だ
そんな相手を、ドアを開けてから1歩も動かずにぼーっと見とれていると
「剛くん?」
持っていた本を膝の上に置き、出入り口で突っ立っている森田を不思議そうに見つめ話し掛けると、森田はハッとしたように我に帰る
「おはよ…」
相手から目を逸し中に入り、相手と向かい合うように椅子に腰掛ける
「おはよう」
「っ…おう」
チラッと前を見ると相手とバチっと目が合い、相手特有のフワッとした笑みで見つめられ、鼓動がど高鳴り慌てて目を逸す
森田のある決意…
それは今、森田の目の前に座っている同じグループのメンバー゙岡田准一に告白する事゙
デビュー当時から徐々に岡田に好意を寄せるようになり、前から告白しようとしたが勇気が無く中々言えなかったのだ
そして今日こそは!と決意した
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