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だが、実際に相手の前に座ってみたものの、どう切り出していいのか分からずに シンとした2人きりの楽屋は5分、10分と時計の針を進めていた 森田は早くしないと他のメンバーが来てしまうと焦っていた そんな森田の心中を知るはずが無く、ずっと本を読んでいる 「あのさ…俺「おはよ~!」…?!」 森田がやっと口を開いたかと思ったその瞬間、勢いよく楽屋の扉が開かれ元気よく挨拶しながら中に入ってきたのは井ノ原だ 「あ、イノッチおはよ」 「おう! あれ~?剛、今日はやけに早ぇーじゃ~ん」 自分より先に森田が楽屋にいる事に驚き、荷物をテーブルの上に置きソファに座る 「うん、なんとなく今日は早く来ようかなって思ってさ」 「へぇ~ なるほどね~」 ぶっきらぼうに笑いながら森田が言う 「剛くん、さっき何か言おうとした?」 「え? あぁ…「おはようございまーす」 先程、何か言いかけたのが気になり聞こうとするも、またもや他のメンバーが次々と楽屋に入って来る 「別になんでもねーよ…」 「…?」 メンバーが楽屋に揃い時間がくるとスタッフが呼びに来て撮影が始まった
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