第二章 入寮します

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「なんでなの?」 「なんでって、優菜ちゃんのためだ。」 あたしの顔が真っ赤になっていくのが、はっきりとわかる。 「顔赤いよ?大丈夫か?」 「大丈夫」 「わかってると思うけど、ここは男子寮。女子が一人で歩くのは危険だから、部屋の仲間と一緒に出ること。」 「分かった。」 はぁ。 一人で出歩けないのか・・・。 あたしは部屋に入ると、まずは広いリビングとキッチンに驚いてしまった。 個別の部屋ではないけど、二段ベッドが二つあった。 ん?? あれ? 男女一緒に寝るんですよね? ベッドのどこかにカーテンつけてないの? ガチャリとドアが開く音といくつかの足音が聞こえる。
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