第一章 なんで・・・・?

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「あたしは、女の子なんだよ!?」 お父さんは、頭を掻いてどうしたものかというような顔をしていた。 あたしは、お父さんのことが嫌いというわけじゃない。 ただ、お父さんのやることは全て失敗に終わる。 今回だってそう・・・・・ 「すまん。優菜。」 はぁ!? すまんで済むわけないじゃん!? 娘を男子寮に住ませるなんて、親として失格でしょ!? 「理事長にいろいろ話してみたが無理だった。」 そうだよね。 いくらなんでも、親である以上は、娘を男子寮になんか入れさせたくないんだよね。 お父さんの話によると、寮の件がおかしくて理事長と話をすると、こうだったらしい。 「なぜ、私の娘が男子寮なんですか!?」 「落ち着いてください。それは、あなたが原因じゃないでしょうか?」 「どういうことですか?」 理事長が出したのは、寮の手続き書だった。 それには、優菜の名前で男子寮に○されてるし、決定的なのが、性別までも男に○されてたらしい。
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