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お父さんは、あたしを女子寮に入らせることが出来ないかと頼んだらしいのだけれど、女子寮は満室で学園側も男子寮の準備を済ませていた。
「駄目な父親だな。亡くなった母さんに面目が立たない。」
お父さんがあたしに悪いことをした。
だけど、故意にやったわけじゃない。
娘のことを思って間違いを正そうとしてたりと、大変なことをしていたお父さんに対してあたしは何やってるんだろう?
「お父さん、ごめんなさい。男子寮しかないならいいよ。」
「優菜、違う学校に行っていいんだぞ?」
あたしは、首を横に振った。
「この学園、寮でいいよ。」
自分が決めたこの日から、あたしの人生が狂ったのだった。
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