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『ゴールデンボールブリッジ』の５人目を見事に撃破したヒノトは素直に喜び、先ほどまで戦っていた自分のポケモンを手元に呼び戻す。
「戻れ、コンパン！」
その声に反応したのは、紫色のけむくじゃらな丸い物体。
かろうじて“喜び”と分かる奇妙な鳴き声を上げながら、跳ねるようにしてヒノトの腕に飛び込んだ。
コンパン、こんちゅうポケモンだ。
大きな赤い目、小さな牙、紫色の体毛に覆われた丸い体は、慣れるまでは可愛げの欠片もないルックス。
だが慣れてしまえば人懐っこく、頼りになる愛らしいポケモンだ。
サイケこうせん、サイコキネシスなど強力な技も覚える。
そんなコンパンを抱え、ヒノトは敗北にうなだれるボーイスカウトに歩み寄る。
「俺の勝ちだ。次に進んでいいのかな？」
「……もちろん。君は勝ったんだから、橋の向こうにいる男に賞品を貰えるよ」
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