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「じゃあ、克己は…そこの机だな。 ほら璃人~、世話してやれよ」
「うん わかった」
担任、塚地先生が声をかけた男子生徒はどうやらリトという名前。
それにしても、髪が長い長い!!
普通に肩下まであるはず。
最初は女子かと思った。
だけど、色を抜いているのか…髪色が凄く薄い。
しかも…制服着てないし…
上は赤いパーカー…。
「よろしくね― 克己」
「う…うん…よろしく」
言っておくけど僕はチキンだ。
少しでも髪の色が明るかったりしたら、近寄れないんだ。
秀永中はみんな髪の毛真っ黒だったけど、勉強ストレスでカリカリしていた…。
少し頭の悪い学校に入れば怖い奴らなんていないだろうと思った僕がバカだった。
だって、髪の毛が明るい生徒が多いから。
怖い。
また僕はいじめられる。
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