覚醒~激突!虎牢関~

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夏候惇「来たか。」 結局、謎の賊紛いは一人のみだった。一応華琳には教えたが、多分あまり重要と思われてないだろう。 夏候惇「賊が居たらしいが本当か?」 哀染「一応な。今、そいつの装備を曹操殿に見てもらっている。」 夏候淵「黄巾の残党、という可能性は?」 哀染「彼らにあんな立派な装備をする金もないだろう。それに、それなら余程の混乱に闇討ちする方が効率が良い。・・・って、なんだ?」 とりあえず、感じた事を素直に白状すると、夏候姉妹はなにやらひそひそと会話をしている。 哀染「・・・??」 夏候惇「と、とにかくだ!貴様は、華琳様からせっかく真名を授かったのだ。なぜ使わない?」 なんだろう、どんどん脱線してるし。・・・夏候惇、多分俺の会話についていけてない? 哀染「あのなぁ、授かるのと呼ぶ事は別物だろう?・・・恥ずかしいんだよ、曹孟徳にいきなりここまでされると・・・って、夏候淵殿、面白そうな顔をするな!」 少なくとも、真名をすぐに教えられたのはびっくりした。途方もなく広い器の一端を見た気分だ。・・・だから、未だに抵抗がある。 夏候淵「いや、実はもっと冷血漢かと思っていたんだが・・・ちょっと勘違いしていたようだ。」 哀染「・・・っっ!とにかく!今は配置の話をしよう!夏候惇、俺はどうしたら良い?」 よし、やっと直った! 夏候惇「む・・・そうだな。では我ら姉妹でお前の戦ぶりを見定めるつもりでいる。だから我らの近くにいてもらうぞ?」 哀染「了解、華琳殿の軍の力、こちらも見せてもら・・・って、あ。」 夏候淵「『華琳殿』と、言ってしまったな。」 哀染「・・・くっ。」 ちぃ、どうやらちょっと呼び方が安定する練習いるなぁ・・・。 ~連合軍・前線~ 朱里「さて、あれが有名な難攻不落極悪非道七転八倒虎牢関です。」 一刀「凄い大仰な呼び名だなぁ。」 愛紗「ですが、ここを突破すれば董卓の喉に刃を突き付けたも同然です!」 一刀「そうだね。よし、行こう!兵士達にも進軍の合図を!」 鈴々「合点なのだー!」 朱里「わかりました!」 愛紗「本郷軍、進軍再開!進めー!」 一刀(哀染に作戦、伝わったかな・・・?)
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