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哀染(さて、死ぬなよ、一刀。)
そしてついに銅鑼の音が鳴り響く。それと同時に、一刀達が先鋒として前進して行った。
華琳「では哀染、貴方の配置だけど。」
あぁ、聞くのを忘れたからナイスタイミングだ。
華琳「春蘭はわかる?」
哀染「間違いがなければ、夏候惇だな。彼女の補佐か?」
華琳「いいえ、それは秋蘭・・・夏候淵将軍がやるので問題無いわ。貴方は彼女らの指揮下に入って。」
哀染「了解、・・・夏候惇に俺が斬られても知らないがな。」
配置がわかった事だし、華琳に捨てゼリフを残してさっさと夏候姉妹の元へ行こうとした。
が・・・。
哀染「・・・てぃ!」
??「グボッ・・・。」
途中、右側の影から殺気を感じたのでナイフを投げ始末する。賊か、華雄軍の残党かと思い近寄るも・・・。
哀染「これは・・・鎧?しかも、この大陸の物ではない?」
その死体の纏うそれは、白く濁った灰色のような複雑な色をしている。それに、装飾も材質も全て違う。
哀染(白装束?いや、奴らにこんな装備を着ける者はいなかった。一体どうなっている?)
兵士「片倉将軍!ご無事ですか?」
哀染「・・・あぁ。すまないが、曹操に賊紛いの連中がいたから気をつけろ、と伝言を頼む。」
兵士「了解しました。」
しっかり敬礼までして走り去る兵士を見送ると、賊の眉間に刺さったナイフを回収し、夏候姉妹の居場所へ改めて向かった。
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