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~曹操軍側~
ゴオォォォン!
兵士「伝令!先ほど本郷軍が戦端を開きました!」
夏候惇「うむ、わかった!我等は合図があるまで待機せよ!」
兵士「ハッ!」
夏候淵「さて、片倉将軍。本郷らはどうする?」
ついにこちらもピリピリしてきた。で、彼女の質問。素直に答えるか。
哀染「別に。今はどうもしない。あれでも軍として機能するさ。軍神・関羽、燕人・張飛、軍師・諸葛亮。負ける要素は・・・こちらとの連携だな。」
とりあえず、思った事は言ってみる。贔屓目なしでもあの三人は実力は負けない。しかし、戦はやはり数だ。将だけで成り立つ戦いなんて、まずあり得ないから。
哀染「こちらが進軍した後、俺は本郷と合流はしないで戦う。ま、『呂布』が本郷軍に向かって行ったら別だがな。」
そう、この虎牢関を守る最後の砦には、この三國志最強と謳われる呂布奉先がいる。かの劉備の三義兄弟が束になってようやく退けたって訳だから、万が一本郷軍が遭遇したら・・・殲滅されるのは目に見えている。
哀染「ま、後は臨機応変に、な。」
夏候惇「しかし!先に虎牢関を突破し、董卓を討つのは我等だ!」
哀染「それなら後方に下がらないように進言すれば良いだろう?案外、ちゃっかり戦功をかっさらわれるかもしれないぜ?」
夏候惇「問題ない!我々の知勇をもってすれば、たとえどのような困難も乗り越えられる!」
随分と自信満々に返答してくれるが、そのエネルギーを学問に回せば良いと思う・・・。
夏候惇「片倉貴様、失礼な想像したな?」
哀染「(鋭い・・・。)いや、これだけ心強いと、曹操殿からの寵愛も大きいのでは、と思ってな。」
夏候惇「・・・むっ。」
俺は見逃さなかった、夏候惇の顔が赤くなるのを。まさか彼女らの関係って・・・。
夏候淵「とにかく、今は本郷軍の働きに期待しよう。」
夏候惇「そ、そうだな・・・。」
話をそらした・・・。なるほど、やっぱりそんな関係なんだな。ますます愛紗を守ってやらないとマズイぞ、一刀?
~本郷軍~
愛紗「ハァァァ!」
一方、本郷軍は防戦の形で戦線の維持に務めているが、やは押され気味である。
一刀「朱里!曹操軍はどうしてる?」
朱里「まだです!」
鈴々「このままじゃ押し返されるのだ!」
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