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曹操「さぁ?一番しっくり来るのは、この洛陽の暴政から逃げた民がやむを得ず賊に成り下がった、というところかしら?」
旬イク「暴政の被害者の末路、ですね・・・。」
華琳「でも、そうならない為にも私達が来たのよ。」
哀染「・・・。」
~本郷軍~
兵士「伝令!曹操軍が進軍を開始しました!」
朱里「ご主人様!」
一刀「よし、俺達はこれより後退する!」
~曹操軍~
哀染「嫌な予感がする・・・。」
夏候淵「どうした?賊の装備の事か?」
哀染「いや、ひょっとしたら、本郷軍との挟撃はないかもしれないな、と思って。」
そう、董卓軍と戦って、更に賊を挟撃なんて兵士を借りてもこなせる訳が無い。となると・・・。
兵士「で、伝令!本郷軍が後退を開始しました!董卓軍も前進して来てます!」
夏候惇「なんだと!」
華琳「ブ男のくせにやるわね。」
旬イク「ちょっと・・・。」
華琳達がそれぞれの反応をする中で、旬イクが話しかける。
旬イク「あんた、まさかこれが目的で私達の兵士を借りたの!」
哀染「そう見えるか?」
旬イク「当たり前よ!私はあんたを信用なんて―」哀染「ならばどさくさ紛れに殺せば良い。」
と、他の三人の視線も俺に集まってくる。疑いと信用が半分、って感じか。
哀染「アンタらがどう感じようが、所詮は俺も他人の武将、疑われるのはわかっている。だから好きな頃合いで弓なりうっかりを装うなりすれば良いさ。」
そこまで言い切って、俺は望月を抜刀し、最後に、
哀染「自分の身の潔白は自分で晴らすさ。」
そう言い捨てて、賊めがけて突撃した。
哀染「・・・やっぱりあれだけの装備、賊にしては立派過ぎるな・・・。」
本郷軍は賊の左側をすり抜け、更に後退していく。多分、俺達と董卓軍で挟撃させて、その中で虎牢関を制圧って感じだろう。
哀染(もしかしたら、『力』を使わないといけないな・・・。)
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