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あれこれ思考したが、さっきは愛紗というパートナーがいたからよかったものの、流石に一人はきつい。
哀染「この策は一刀では到底考えはしないだろう。となると・・・、やっぱり朱里か。全く、真名ばかり呼ぶのも考えものだ。」
すでに一刀達は賊の合間をすり抜けて、こちらを巻き込んでいる。三つ巴だから混乱しそうだ。
哀染「まずは、賊からだ!」
~本郷軍~
一刀「ハックション!」
朱里「クシュン!」
鈴々「二人とも、風邪なのだ?」
一刀「いや、大丈夫だよ。」
朱里「誰か噂でもしているのでしょうか?」
愛紗「そんな事よりどうするのだ朱里?小十郎が合流しないぞ!」
哀染「閃!」
ブシュ!
腹部を一突きする。やはり、この時代にしては重装備かつ頑丈だ。
哀染(しかも数も多い!)
賊「・・・ッ!」
哀染「チィッ!」
ヒュン!キィィン!ズバッ!
少ない動作で斬る。挟撃の形とはいえ、それが敵軍だから油断出来ない。
哀染「霞・・・、」
五人程集まってくる。しかも槍ぶすまで。あれを避けるなんて無理だから。
哀染「断月!」
ベキベキグシャ!ザシュズバベキョ!
最初の一撃で槍を潰し、次で斬り伏せる。しかし、まだ賊はいる。
哀染(身動きが取れない・・・!)
趙雲の時と同じく、足元の死体がどんどん増えてゆき、邪魔になる。相手はこぞって詰めて来るから尚更だ。
賊「シャアァァー!」
哀染「クソッ!」
足が縺れて後ろからの攻撃に対処できない!
??「・・・ふん!」
ドゴォォォォォン!
賊「ギャアァァァ!」
哀染「うおぉぉ!」
突然の爆音と共に、賊が吹き飛ぶ。俺の足元の死体もろとも。その衝撃に耐えられず、俺も思わずバックステップをとる。
??「・・・・・・。」
衝撃の発信源はどうやら彼女らしい。
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