覚醒~激突!虎牢関~

11/13
前へ
/115ページ
次へ
哀染「したい、という気持ちはあるがな。余程経験を積まないと無理だな。(『アレ』が無くても大丈夫なぐらいに・・・。)」 夏候淵「それと、張遼はどうする?」 哀染「さてね、呂布の副将、で、恐らく指示を出しているのは彼女じゃないか?」 少なくとも、あの様子では、それが妥当だろう。 夏候惇「では行くぞ!華琳様のご期待に応えねば!」 哀染「了解。」 そうして、配置を確認しようとしたら・・・。 ・・・ドグンッ! 哀染「クッ・・・。」 ・・・ドグンッ!ドグンッ!ドグンッ! 哀染「く・・・ハァ・・・アァァ。」 さっきの呂布と対峙した影響か、身体中の血が騒ぐ。ここ数年間反応しなかったのに・・・。 哀染「チッ・・・。」 左手が青白いオーラを、いや、『雷』を纏いだしている。 哀染「黙れ・・・。」 ジジジッ!バチッ、バチッ! 哀染「うるさい・・・。」 バチバチバチッ!ジジジジジ・・・! 哀染「・・・やめろ!」 頭がどんどん真っ白になるのを必死に耐える。しかし、それでも俺の血は『三國志最強の呂布をサシで殺り合いたい』と力を受け入れようとする。武人の本能ってヤツなんだろうが、迷惑この上ない。夏候惇「どうした?」 哀染「・・・ッ!・・・いや、何でも無い。気にするな。」 夏候惇「む、そうか。」 咄嗟に左手を見せないように首だけ向きなおる。 ~本陣~ 袁紹「まだ賊は片付きませんの!」 今川「袁紹どの、落ち着くでおじゃ。まろの精鋭が今倒しているおじゃるよ。」 兵士「伝令!今川精鋭部隊、敗走しました!」 今川「ひえぇぇぇ!まだ賊は片付かないでおじゃるかー!」
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1186人が本棚に入れています
本棚に追加