1186人が本棚に入れています
本棚に追加
～曹操軍～
哀染「ぬぅん！」
グジャ！
敵兵士「うわぁぁぁ！」
哀染(チッ・・・加減が・・・！)
さっきから、身体が軽い。しかし、それと同時に力が思った以上に高まり、暴れる。
夏候惇「ハアァァァァ！」
近くでは夏候惇が声を上げて敵を一気になぎはらう。夏候淵は少し離れ、自慢の弓で確実に敵陣にダメージを与えていく。
夏候惇「片倉！踊ってないで敵を倒せ！」
哀染「そういう剣術なんだ・・・よ！そっちも発声練習するなら自室にこもってやりな、耳が痛くなる！」
夏候惇「なんだと！よし、お前も斬る！」
夏候淵「喧嘩をするな、二人とも！片倉、挑発するな！姉者も、華琳様に怒られるぞ？」
さっきから、俺達三人の会話はこんな感じだ。もう何度目だ？
哀染(しかし、剣術云々より、やはり夏候惇だけはある、強い。)
夏候淵(なるほど、姉者ほどではないが、強い。)
兵士「伝令！曹操様より、鬼門を作れ、と！」
夏候淵「わかった。姉者！」
夏候惇「ウム、私の部隊は後方に回る！秋蘭、任せる！」
夏候淵「了解、姉者も無事にな。」
哀染「霞・・・断月！」
周りの敵を霞断月で吹き飛ばし、進軍を少しだけ食い止める。
夏候淵「片倉、援護を頼む！」
哀染「了解！」
張遼「そうはさせんで！」
ビュッ！
哀染「くそっ！張遼か！」
張遼「また会うたな。今度は逃がさへんで！」
哀染「呂布は虎牢関かい？」
とりあえず聞いてみる。あのパワーだ、守城にはもってこいだろうな。
張遼「なんや？呂布ちんがおらんでホッとしとるんか？」
哀染「ま、あんな大砲より強烈そうなヤツとやり合うのは相当の馬鹿だ。」
張遼「はっはっはっ！全くや！」
哀染「・・・で、副官のアンタが一人で突撃かい？」
張遼「んー？まぁ、さっきウチも戦いたいヤツを見つけたからな。そいつを倒すまでは死なんで？」
軽い調子の台詞は変わらないが、放つオーラはどんどん冷えていく。ここまで冷たい殺気を放つなんて、かなりのやり手だろう。
張遼「ま、虎牢関は呂布ちんが守っとるからやすやすとは抜けさせんで？」
一刀・・・無事でいろよ？後で朱里もろとも説教なんだからな？
最初のコメントを投稿しよう！