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気を取り直し、袁紹が言った発言を整理した。つまり、一番戦力に劣る俺達を先鋒にして、なおかつ呂布を討ち取れ、と・・・。
哀染(やっぱり無能は無能か・・・。)
袁紹は、自身の何の確証もない提案を自画自賛して、勝手に酔いしれていやがる。孫権は相変わらずだんまりだし、公孫賛は呆れてる。
哀染(・・・?)
ふと、視線を感じてそれをたどると・・・、
曹操「・・・。」
曹操だった。一刀や朱里が相談しているのを見ているが、やはり真意はわからない。
一刀と朱里が相談をしているため、こちらが袁紹に質問する。
哀染「その作戦にて勝てる算段は?」
袁紹「そんなもの、華雄を討ち取った時点で立っていますわ!」
うん、根拠もない意見をありがとう。呆れつつ重ねて質問する。
哀染「もしもこちらが作戦に違反したら?」
袁紹「そんな事をしたら、あなた方に矢の雨が降りますわよ?」
つまり、完全にエサ扱い、か・・・。これ以上の質問は無意味と思い、二人の相談に参加する。
哀染「・・・だ、そうだが?」
朱里は案の定「はわわ」とあわてているし、一刀は腕組みをして考えている。袁紹らの視線が鬱陶しい。
袁紹「ではこれでけって」一刀「ちょっと待ってくれ。」
勝手に話を進める袁紹を遮って一刀が口を開く。どうやら考えがまとまったようだ。
一刀「その作戦で構わないけど、いくつか条件がある。」
哀染(なるほど・・・。)
一刀が出した条件は2つ。まずは明らかに戦力に劣るこちらに他の軍から兵士を貸して貰うことが一つ。二つ目は、こちらが危うくなったら、後方の軍に援軍を頼みたい。との事だ。袁紹は不機嫌な顔をしていたが、結局「それにより関羽が途中で倒れたら意味がない。」と俺が付け加えて黙らせた。
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