1186人が本棚に入れています
本棚に追加
一刀「じゃあこちらの条件は以上でおわ」曹操「待ちなさい。」
と、いきなり曹操が割り込む。
曹操「こっちも兵士を貸す代わりに条件があるわ。」
一刀「・・・条件?」
一刀と曹操が向き合うが、曹操は俺を指さしてこう言った。
曹操「私の軍の兵士を納得させるために、片倉将軍をしばらく預けて欲しいの。」
一刀・朱里・哀染「「「・・・・・・!?」」」
いきなりの指名。つまり、こちらに誠意を見せろ、ってことか。
哀染「・・・いいだろう、曹操殿。」
朱里「小十郎さん!?」
当然止める人が出たようだが、みんなのためだ。
哀染「朱里、なら俺達の軍だけで虎牢関を抜けるか?」
それと、一刀に耳打ちをする。
哀染『もし俺が断れば、今度は愛紗を指名されても知らないぞ?』
そう、よくよく思えば、曹操が愛紗を見る目が妙に妖しかった気がしたのだ。
一刀「・・・わかった。それじゃ、片倉将軍をそちらに預けます。」
曹操「安心しなさい、虎牢関を突破したらちゃんと返してあげるわ。」
この後に、最後まで袁紹に振り回される感じで、会議は終わった。
~連合軍・本郷軍側~
哀染(荷物は・・・これで全てだな。)
一度必要な装備を取りに戻り、確認をする。まずは俺の愛刀、『望月』。これは最初から腰に差しているから問題はない。次に初代小十郎様が使った、『黒龍』。これはあの後にきちんと手入れをして包んである。今度は脇差し。腰の左側に『舞柳』、右側に『忍冬(すいかずら)』が差してあるのを確認する。
一刀「小十郎、曹操から迎えが来たよ。」
適当に服装や防具をチェックしていたら、一刀がわざわざ知らせてくれた。
哀染「ありがとう。じゃあ、行って来る。」
一刀「ごめんね、大変な役割をやらせて。」
哀染「なぁに、一刀の役割よりは安全だ。」
そこで俺は一度言葉を切り、心から言いたい一言を言う。
哀染「一刀・・・みんなにも言ってやりたいが、お前の口から言っておいてくれ。・・・『死ぬなよ』って。」
一刀「そっちこそ、揉め事は起こさないように気を付けてくれよ?」
こうして、お互いに励まし合った後に、曹操の出迎えの待つ場所へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!