虎牢関に英傑集う~疑問と策謀と~

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一刀「じゃあこちらの条件は以上でおわ」曹操「待ちなさい。」 と、いきなり曹操が割り込む。 曹操「こっちも兵士を貸す代わりに条件があるわ。」 一刀「・・・条件?」 一刀と曹操が向き合うが、曹操は俺を指さしてこう言った。 曹操「私の軍の兵士を納得させるために、片倉将軍をしばらく預けて欲しいの。」 一刀・朱里・哀染「「「・・・・・・!?」」」 いきなりの指名。つまり、こちらに誠意を見せろ、ってことか。 哀染「・・・いいだろう、曹操殿。」 朱里「小十郎さん!?」 当然止める人が出たようだが、みんなのためだ。 哀染「朱里、なら俺達の軍だけで虎牢関を抜けるか?」 それと、一刀に耳打ちをする。 哀染『もし俺が断れば、今度は愛紗を指名されても知らないぞ?』 そう、よくよく思えば、曹操が愛紗を見る目が妙に妖しかった気がしたのだ。 一刀「・・・わかった。それじゃ、片倉将軍をそちらに預けます。」 曹操「安心しなさい、虎牢関を突破したらちゃんと返してあげるわ。」 この後に、最後まで袁紹に振り回される感じで、会議は終わった。 ~連合軍・本郷軍側~ 哀染(荷物は・・・これで全てだな。) 一度必要な装備を取りに戻り、確認をする。まずは俺の愛刀、『望月』。これは最初から腰に差しているから問題はない。次に初代小十郎様が使った、『黒龍』。これはあの後にきちんと手入れをして包んである。今度は脇差し。腰の左側に『舞柳』、右側に『忍冬(すいかずら)』が差してあるのを確認する。 一刀「小十郎、曹操から迎えが来たよ。」 適当に服装や防具をチェックしていたら、一刀がわざわざ知らせてくれた。 哀染「ありがとう。じゃあ、行って来る。」 一刀「ごめんね、大変な役割をやらせて。」 哀染「なぁに、一刀の役割よりは安全だ。」 そこで俺は一度言葉を切り、心から言いたい一言を言う。 哀染「一刀・・・みんなにも言ってやりたいが、お前の口から言っておいてくれ。・・・『死ぬなよ』って。」 一刀「そっちこそ、揉め事は起こさないように気を付けてくれよ?」 こうして、お互いに励まし合った後に、曹操の出迎えの待つ場所へと向かった。
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