虎牢関に英傑集う~疑問と策謀と~

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しまった!これでは俺も天の御使いに・・・って、待て待て!余計鋭くなったぞ?だから夏侯惇、睨み過ぎ! 曹操「つまり、貴方は真名まで最初に教えたの?」 哀染「・・・あぁ。それと、『小十郎』とは、代々のウチの当主が受け継ぐ大切な名前だ。確かに真名にあたるのが『哀染』だが、なるべく小十郎と呼んで欲しい。」 ・・・あれ?質問の内容が違う・・・? 曹操「わかったわ、『哀染』。」 哀染「・・・。」 曹操「それじゃ、天の世界についていろいろ教えてちょうだい?」 ・・・あ、しっかり聞こえていたんだな。 哀染「条件がある。」 曹操「何かしら?」 そりゃそうだ。ただで何でも教えるつもりはない。 哀染「あんたはさっき俺の真名を呼んだ。代わりに曹孟徳の真名を教えてもらうぞ。でなければアンフェアだ。」 次の瞬間、殺気があますことなく乗せられた大剣が飛んで来たので、舞柳で防ぐ。夏侯惇、しつこい・・・。 夏侯惇「貴様ぁ、おそれおおくも曹孟徳の真名を教えろ等と・・・!」 ギリギリと渾身の力をこめて俺の首を斬ろうとする夏侯惇。危ないって。 曹操「・・・『華琳』よ。」 哀染「?」 曹操「聞こえなかったの?私の真名よ、ちゃんと覚えておきなさい。」 やけにあっさり真名を教えた曹操。外野が唖然としている最中、夏侯惇に剣をおさめるように片手を上げて合図する。 華琳「それより哀染、『あんふぇあ』とは―」旬イク「お待ちください華琳さま!」 せっかく曹操が質問をして、こちらもそれに応じようとした矢先、今度は旬イクが噛みつく。 旬イク「そんな奴の知識なんて」哀染「・・・次の条件だ。旬イクと夏侯惇は退席していただく。」 ・・・最初は全員に説明しようと思ったが・・・気が変わった。
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