1186人が本棚に入れています
本棚に追加
夏侯惇「なんだと!」
旬イク「なんですって!」
当然吼える二人。夏侯淵は厳しい視線を送る。
哀染「ならば夏侯惇、俺の言ってる事がわかっているか?」
夏侯惇「わからん!」
即答かよ・・・。しかも自信満々な顔で答えるな。ま、いいや。
哀染「次に旬イク、俺の話しは胡散臭いか?」
旬イク「当たり前よ!」
こっちもか・・・。そんな怖い視線をむけるな。
哀染「ならばすぐに退席してもらう。話題のわからんヤツと、信用のないヤツがいたら話が進まないからな。」
四人「「「「・・・。」」」」
曹操からの視線がかなり厳しくなった。斬られる?
曹操「哀染、天の世界の知識は難しい部分は多いのかしら?」
哀染「・・・?あぁ。」
それきり曹操が黙り込む。曹操以外の三人、特に夏侯姉妹は殺気全開で、まさに一触即発だ。
哀染「もちろん、出来る限り理解しやすい説明を心がける。どうしてもと言うならば、書き記すぞ?」
曹操「・・・。」
まだ黙っている。針のムシロとはこの事か。
曹操「秋蘭。」
夏侯淵「はっ!」
ようやく沈黙を破った曹操が放った言葉はそれだけだ。反応したのは夏侯淵、か・・・おそらく彼女の真名だろうが、本人に確認の取れない以上は言わない。多分夏侯惇辺りに斬られておしまいだから。すると、夏侯淵は退室し、猫耳と夏侯惇、曹操に俺の四人になってしまう。
曹操「哀染、頼みがあるのだけれど、良い?」
哀染「なんだ?」
急にこちらに声をかける曹操。何を考えている?
曹操「春蘭・・・夏侯惇将軍と手合わせをしてもらうわ。」
・・・なるほど、そこまで言うなら実力で示せ、って事か。ならば選ぶのは当然・・・
哀染「わかった。今すぐ準備をしよう。」
~曹操軍側陣営・外~
哀染・夏侯惇「「・・・。」」
あれから急ぎ支度をした俺達は、今こうして向かいあっている。そのまま二人して曹操を待つが、雰囲気は最悪だ。
哀染(さて、はからずも夏侯元譲のお手並みを拝見出来るのは救い・・・か?)
と、そこまで思考をしていたら、ようやく曹操が出てきた。
最初のコメントを投稿しよう!