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しばらくの間、様子を見ることにした。
が、潤に向けられる視線は変わらずだった。
「あーら、モテるわねぇ。この女ったらし」
いつものように恵子が作ってくれた朝食を食べているとストーカーの話になり、恵子にこう言われたのだ。
「…たらしって…俺がいつ、そんな事したよ」
潤は恵子の言葉に思わず醤油の瓶を倒しそうになる。
「第一、俺だって相手の顔を見てないんだぞ。…出来るもんなら見てみたいもんだね」
「ふーん。そうなんだ」
ここで、この話は終わった。
2人でまた哲の試合を見に行く。
珍しい事に哲の居るチームが負けてしまった。
潤は久しぶりに恵子を家まで送ることになった。
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