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潤は帰り道、ある視線を感じた。
しかし振り返っても誰も居なかった。
「気のせいか?」
しかし、この気のせいと思われた視線はこれでは終わらなかった。
潤はこの後、ゲームセンター、本屋、ビデオ屋と行く所で視線を感じ続けたのだ。
しかし、どこから見ているのか、本人を見つけ出すことが出来なかった。
「だから、誰かに付け狙われている訳よ」
潤は夜になると、哲に電話をした。
もちろん、隣には恵子が居ることを知っての事なのであるが、
「ひょっとして、ストーカーだったりして?」
と恵子。
「潤はモテるもんな」
と哲は本気に相手などせずに冷やかし半分で言ってくる。
潤は
『相談なんかするんじゃなかった』
と思ったのである。
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