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翌朝
フィルはいつの間にか、家へと戻っていた
おそらく仙人…ゲンの仕業だろう
だがそんな事よりも、フィルの脳裏にはあの戦いの事が蘇っていた
魔人、アバターとの激闘
ゆっくりと、右指にはめられた指輪に視線を移す
あの時はただがむしゃらだった為、指輪の力が本来、フィルの武器になるという事を知らなかった
だが…それよりも、フィルはこの指輪を見て、昔を思い出していた
自分の実の母が、フィルに託した思い…
指輪を見て再び実感した
指輪をつける度に母の温もりを感じていたあの時の感触は、母が近くからフィルを守ってくれていた…だから指輪をつける度に安心出来た
フィル
「…かーさん…」
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