0人が本棚に入れています
本棚に追加
篠原バビューンいわく、世界は鼻と口の間のミゾのようなものらしい。
何故鼻と口の間のミゾなのか。
話は四ヶ月と一週間前にさかのぼる。
バビューンは街路樹の中に背の高い痩せ型のおじさんがいるのを発見した。
樹々と同化していたのだ。
バビューンは一目散に話しかけた。
「チョコが染みてる系のお菓子って、どうして美味しいんだろ?」
「それはあなた自身が人間に同化しているだけのことだよ。」
と、樹の彼は言った。
バビューンは脇目もふらず謝った。
「前髪さんこんばんは!」
最初のコメントを投稿しよう!