前髪さんこんばんわ!

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篠原バビューンいわく、世界は鼻と口の間のミゾのようなものらしい。 何故鼻と口の間のミゾなのか。 話は四ヶ月と一週間前にさかのぼる。 バビューンは街路樹の中に背の高い痩せ型のおじさんがいるのを発見した。 樹々と同化していたのだ。 バビューンは一目散に話しかけた。 「チョコが染みてる系のお菓子って、どうして美味しいんだろ?」 「それはあなた自身が人間に同化しているだけのことだよ。」 と、樹の彼は言った。 バビューンは脇目もふらず謝った。 「前髪さんこんばんは!」
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