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目をつぶるしかなかったのです
最後に見たのは姉達があんなものやこんなものを振りかざす そんな構図
最後に見た景色がそんなものになるなんて…つくづく不幸…
フラン
「さぁ!たっぷり遊んであげるわ!さっさと壊れないでよね!」<ヴィィィン>
咲夜
「たまにはいいかも知れませんね…」<ヌョゥァァァアン>
真っ暗な闇の向こうからは悪魔の叫び って 私も悪魔か…
そんな冗談すら心の中では言えました しかしそれは余裕ではないのです
もう 諦めてたから
終わった
せめて…霊夢に…もう一度だけ会いたかったな…
目に入ってきた涙は瞼に力を入れるほど痛い それでもまだまだどんどこどんどこ溢れてくる
泣く元気はあっても 抵抗する元気はありませんでした
久しぶりにこんなふうにイカされるのも 悪くないかもね
とすら 思い始めていました
姉達の声と同時に 心の中でカウントダウンを始めます 私終了のカウントダウン
……3…
……2…
……1…
……………?
しかし一向に終了する気配がありません 私の五感が狂うほど もうイカされてるでしょうか
恐る恐る 瞼を開きました
刹那 <ドクリ>と弾ける心臓
私の目は 目の前の女を とらえていたのです意味がわからない
「やっと見つけたわよ」
なんで?どうして?
「手間かけさせないでよね」
なんで私の目の前に霊夢が 立ってるの
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