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爆炎はショッピングビルから立ち上ぼってきていた。 「こいつはヒデェな」 ヒロノリはビルの前でバイクルを止めた。 「フルハウスの野郎、只じゃすまさねぇ!」 ビルの中には従業員もいただろうに、おそらく死人も出ていてもおかしくないくらいに、そのビルは原型を止めていなかった。 ふと後方からバイクルの音が聞こえてきた。 『フルハウスか?』 ヒロノリは後ろを振り向き、警戒する。 バイクルのライトは2つ、推定100キロのスピードで向かってくる。 その姿は見た事のある人間だった。 「ヒロノリか?」 「やっぱり来てたか」 バイクルに乗って来てたのは、ナツオとキョウヘイ、GALAXYの従業員ではないが、友人である。 「丁度良いところに来たな」 ヒロノリは真っ赤に染まったハーレー型バイクルにまたがりアクセルを噴かす。 「お前ら仲間を集めてくれ、俺はソウシに伝えてくる、戦争だ」 そう言ってヒロノリはバイクルを走らせた。
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