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「いつものを頼む」 「あいよぉ、チーズハンバーグいっちょお」 「カツ丼じゃねーのかよ、オレカツ丼ね、ソウシはどうすんだ?」 「カップ麺あるからいいぜ」 「そんなの家で食えよ」 「外で食うと旨いんだよ」 「ただの営業妨害だろ」 漫才かのように言い合いながら、ひたすら飯を食べてると、一人の男が息を切らして意気良いよく入って来た。 「て、店長!早く店仕舞いした方がいいぞ!」 「どうしたんだい急に」 「フルハウスが来てるんだよっ」 「なんだって!?そりゃ大変だ…お客さん方、申し訳ないけど治まるまで電気を消さして貰いますよ」 「構わねぇよ、店なくなるよりマシさ」 「すまないねぇ」 そう言うと店長は店の電気を消し、辺りは暗闇に包まれた。
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