一章

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煙草を止めたいと思う。 と、昨日思いたったので、今日早速、煙草を買わずにいた。手持ちの『ピース』の、残り十本を最後にしようと思う。 さて、煙草の話しはさて置き、僕は恋人、という訳でも無いけど、変人、という訳でももちろん無い。これから恋人になれるかも知れない、なあ。いや、なれるであろう。だといいなあ。という、女性と公園で会って、それからどこかへ‥、という約束がある。 今日の昼。 いい天気だなあ。 と言いたかったけど、やや曇り。ちょっと不安だけど、曇りのち晴、という事もある。まあ、曇りから雨、という場合も多いが。しかし、天は我を味方するであろう。と、あまり有名で無い戦国武将も言ったかも知らない。うん。 公園に着く。彼女は来ていない。約束の時間の、二時間も前に来たから当然だ。 なんでそんなに早く来たのかと云うと、この公園、僕の家から歩いて数分、中堅ぐらいの規模の道路・通りのそばにある、楽しいような、夜になり人の影が消えると、淋しい、やや不気味な感じのする、桜の木が春の暖かな日を桜の花で彩ったり、桜の木の下、幸せそうにしていた親子、恋人達、その日の記憶と、密かな僕の溜息がある、この公園。 ここに、多少の不思議・疑問を感じてい、その不思議を見付けだそうと考え、約束よりも二時間早くこの公園へやって来た。徒歩で。
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