第一章 逆転シンデレラ

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ふと、舞踏会の舞台である広間を見渡すと 軽やかにステップを踏んで踊る娘達の中に混じって ひっそりと咲く華のように、淡いピンクのドレスを身にまとった可憐な女性が王子の目に留まりました (あ…) 王子はその女性に目を奪われ、しばらく見つめていました そう、その女性とはシンデレラの事です シンデレラは不機嫌という事がはたからもわかるほどの仏頂面で 気品の欠片もないむしろ男らしい仕草なのにも関わらず、王子の心を射止めてしまったのです 「王子?」 側近が様子が変わった王子に話しかけると、王子はすぐさま側近に言いました 「あのっあそこにいる響さ…女性と踊りますっ!!」 王子は椅子から腰をあげると、すぐにシンデレラの元へと向かいます もう王子の目にはシンデレラしか映っておりませんでした 《挿し絵提供/緑ッ†さん》image=270758678.jpg
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