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「え………。えぇぇえええ!?」
予想外の答えに、当然魔法使いは戸惑います
そんな魔法使いを横目にいまだソファーでごろつくシンデレラは
いかにもダルいといった風に魔法使いにこう言いました
「なんでわざわざ人が大量におるとこに行かなあかんねん…
つかお前が魔法使いかい、天藤と同じくらい似合わんな」
「配役アミダだし…しょうがねぇじゃん……じゃなくて!
きょ…ゲフンッシンデレラが行かないと話が進まないだろうがぁぁあ!」
明らかに不満げな様子の魔法使いに、シンデレラは内心げっそりしました。
お城の舞踏会への興味はさほどなく、どちらかと言えば同居人の居ない家でのんびりまったり過ごしたかったからです。
「別に俺が行かんでも……お前代わりに行ったらええやん…」
「俺が行っても意味ねぇの!
ほらシンデレラ、起きろって!」
「だからパス言うとるやんー」
「………こうなったら最終手段だな」
ガシャン。
「へ?」
物騒な装填音と共に魔法使いが取り出したるは、大口径自動拳銃として名高く、レベルⅡ規格のボディーアーマーを軽く貫通する威力を誇る、化け物拳銃デザートイーグルなのでした。
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