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「……………いぃぃいやいやいやいやいや草太さん?!」
突然の武力行使に、流石のシンデレラもガバッとソファから起き上がります。
しかし草太もとい魔法使いはと言えば、シリアス要素を通常の三倍ほど加えた表情でシンデレラに照準を合わせたまま動きません。
「わ、分かった行く!行くからその銃を下ろせ草太!」
「動くなよシンデレラ、外すと痛いから」
「外さん方が痛いに決まっとるやろが阿呆かぁあああああ!!」
シンデレラの魂の懇願も虚しく、えいっと物騒な道具を扱うには大分そぐわない掛け声で、魔法使いは引き金を引きました。
「ぎゃああああぁあぁあ!!……………あ?」
死を覚悟し、絶叫するシンデレラ。
けれども、彼…彼女が凝視していた銃口からは炸裂されるかと思われた弾丸はいくら待っても出てきません。
その代わりに、銃口からはパーティークラッカー程度の炸裂音と共に、やたらキラキラしている光の粒が飛び出してきました。
すると、なんと言うことでしょう。
シンデレラの着ていたボロ着れのようなワンピースは、光を浴びた所からシルクで織られた舞踏会用のドレスに。
履いていた木靴もまた、光輝くガラスのヒールへと早変わりしたのです。
「…………は?」
あまりの出来事にシンデレラはぽかんと立ち尽くします。
そんなシンデレラの心境を知ってか知らずか、魔法使いはぐっと親指を立ててにっこりと笑いかけました。
「よっし!変身大成功だなシンデレラ!」
「…………せやね♪」
事態を把握したシンデレラは
可愛らしい笑顔でその親指を掴むと、決して指が曲がってはいけない方向へぐいっとひん曲げてやるのでした。
「ぎゃあああああぁぁあああ!!…っにすんだよ響!!(号泣)」
悲鳴をあげる魔法使いをよそに、シンデレラからは先ほどの笑顔は消え
あたかも魔法使いを冷ややかに見下すような表情で中指を突き立てました
「……これぐらいで済ましたってんから有り難く思っとけや草太」
「ひでぇ!(泣)」
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