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蒼以は、バイトを始めたため部を辞めようと思っていた。 「胡桃、私さ、バイト始めたから部活辞めるから‥」 「えぇ~ バイト始めたの~?」 「うん‥ ごめんね」 「‥ いいけど、何のバイト?」 「コンビニ♪」 「そっか‥ 近く?」 「家からはね♪」 「淋しいなぁ~ 二年、一人‥」 「誰か入るって‥ 有名な野球部だしね」 「そうかなぁ~ しょうがないよね‥ バイト、頑張ってね‥」 「ありがと♪ 胡桃もね」 部活の帰り、いつものように、尚人は駅から降りてコンビニに立ち寄った。 漫画本をペラペラめくっていると店員から声をかけられた。 「田島先輩?」 「‥」 尚人は誰かワカラズ、ただ見つめた。 「あの、私の事わかりませんか?」 「・・・あんた、誰?」 蒼以はガックリ来た。 「二年、中神蒼以です。少し、野球部のマネしたんだけど‥」 「・・・マネ?」 「全然覚えてくれなかったんですね‥」 「‥」 「家、近くなんですか?」 尚人は無視し、弁当とアクエリを買い、店を出た。 【な、なんなのよ‥】
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