227人が本棚に入れています
本棚に追加
蒼以は、バイトを始めたため部を辞めようと思っていた。
「胡桃、私さ、バイト始めたから部活辞めるから‥」
「えぇ~ バイト始めたの~?」
「うん‥ ごめんね」
「‥ いいけど、何のバイト?」
「コンビニ♪」
「そっか‥ 近く?」
「家からはね♪」
「淋しいなぁ~ 二年、一人‥」
「誰か入るって‥ 有名な野球部だしね」
「そうかなぁ~ しょうがないよね‥ バイト、頑張ってね‥」
「ありがと♪ 胡桃もね」
部活の帰り、いつものように、尚人は駅から降りてコンビニに立ち寄った。
漫画本をペラペラめくっていると店員から声をかけられた。
「田島先輩?」
「‥」
尚人は誰かワカラズ、ただ見つめた。
「あの、私の事わかりませんか?」
「・・・あんた、誰?」
蒼以はガックリ来た。
「二年、中神蒼以です。少し、野球部のマネしたんだけど‥」
「・・・マネ?」
「全然覚えてくれなかったんですね‥」
「‥」
「家、近くなんですか?」
尚人は無視し、弁当とアクエリを買い、店を出た。
【な、なんなのよ‥】
最初のコメントを投稿しよう!