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「ねぇねぇ、今の彼、今注目の田島尚人じゃないの?」
芸能人のアイドルと会ったかのように、アルバイト店員の薫子は興奮していた。
「蒼以、ひょっとして同じ高校だっけ?」
「そうです!! 少しだけど、あの野球部のマネージャーをやりました。」
たった二ヶ月しか行ってないのに、蒼以は自慢げに話した。
「えぇ~ ねぇ、サイン貰って来て~ 田島君、カッコいい~」
「高いよ!!」
「いいよ~☆☆ あとさ、イノッチ~☆ 凄く打つよね~☆」
「イノッチ?」
「ほら~ 三割バッター!! 井ノ原真(マコト)君~
母性本能クスグル~」
「はぁ‥」
「あとね、キャッチャ- 岡田君も、中々の男前~」
ようするに、野球部員全員が男前に見えるんだなと蒼以は思った。
「しかしさあ、S高野球部ってさ、カッコイイ部員が多くない?」
「そうかな‥」
去年の三年、特に新先輩や智也先輩に比べたら、今はそんなでもないと蒼以は思った。
新先輩は、マジでカッコイイと思った。
芸能界に入ったら、抱かれたい男、No.1になりそう‥
「ホントにサイン貰ってきてよ‥ つかさ、買いに来るって事は、ご近所?」
「さぁ‥ でも、弁当買ったんだよね‥」
「うん‥、なんでだろう‥」
蒼以は、尚人が気になってきた。
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