出会いが別れ

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高尾山の頂上にやっと着いた。しかし、今日はかなり霧が濃い。2cm先が全く見えないぐらいだ。その恐怖心を例えるとすれば、検尿の日に尿を忘れたときぐらいだ。   そのとき、カチッ!と物音がした。なんだ!と思い、右の胸ポケットに入っているありったけのゴ―ヤを自分の周りに投げまくった。すると、一つ左斜め23゜に投げたゴ―ヤが跳ね返ってきた。僕は、恐る恐る「誰か居るんですか?」と声を掛けた。すると、    八木:「居ませんよ!」と言う返事が返ってきた。そのとき、僕は確実に居ないと思ったが少しだけ居ると思った。   なんなら、探そうと思い探した。しかし、見つからなかった。良いことを思い付いた。まだ、挨拶をしてないので挨拶をすることにした。日本人じゃないかもしれないので念のためタイ語で話しかけることにした。   嵐くん:「ジョズエ!!(初めまして)」       八木:「コレクト!」こうして、友好が深まった。会話をしたいので質問を考えた。すると、良い質問を思い付いた。そして、早速ためした。   嵐くん:「なんで、マザコンなんですか?」すると、           八木:「いえいえ!マザコンではありません。ベジコンです。ベジタリアンなんです。」そうして、八木は朝までベジコンについて語っていた。                       ~翌日~       そうして、ようやくベジコンの話しが終わると霧が晴れていた。そして、お互いの顔を見合った。           嵐くん:「あれ!!!?人間じゃない!!!ヤギじゃん!!!!!!」僕は、驚いて左ポケットに入っているありったけのパセリを投げつけて逃げた。嵐くんの加速力は尋常な勢いだった。13秒後にはもう一周してきてもとの位置にいた。そして、八木(ヤギ)におじぎをして下山した。その後も、まだ嵐くんは追われている。                          【QED】
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