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「あの1年、生意気じゃね?」
「ああ。用がねーなら来んなって話だよな」
「どの女狙ってるのか知らねーけど目障りだな」
「やっちまうか」
ほら、みろ。
モテない男のひがみってヤツだ。
「おい、そこの1年!」
俺は関係ないからな。
「ちょっとこっち来い」
3対1じゃ、かなりボコられるに決まってる。
ケンカが強そうにも見えないし。
これに懲りて、もう来ることもないだろう。
これで…
いいんだよ……な…?
「待てよ」
「何だよ、西軌」
「そいつ知り合いなんだ。俺が話つけるから今回は見逃してくれ」
あーあ、俺何してるんだろ。
せっかく今まで無視し続けてきたっていうのに。
後悔したってもう遅い。
俺は半ば強引に蓮の手を引っ張って廊下を歩き出した。
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