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「か…なめ?どこ行くんですか?」
振り向きもせずに歩き続ける俺の背中に、蓮が声を投げかけてくる。
「もうすぐ授業始まりますよ?」
分かってるよ。そんなこと。
「いいから黙って連いて来い」
「…はい」
少し強い口調で言うと、蓮は素直な返事をし、それ以上何も口に出さなかった。
ったく、お前目立つんだよ!
季節外れの転校生。
それだけでも充分話しのネタになるのに、その上この容姿。
1年生で話題の転校生は、すでに2年生の中でも話題になっていた。
廊下をズンズンと歩く俺達を、何事だと見る視線が痛い。
2年の教室が並ぶその廊下を突っ切って、階段を登る。
2階分の階段の先には屋上へ出る扉があった。
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