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「お前どういうつもりだよ。毎時間毎時間来やがって」
「そんなの少しでも会いたいからに決まってるじゃないですか。忘れたんですか?オレ、あなたが好きなんですよ?」
俺の睨みなどもろともせずに、蓮は真剣な眼差しを向けた。
「だから、それは迷惑だって言っただろ。俺はお前を好きになんてなれない」
「…じゃあ、好きにしてみせます」
そう言った蓮が、素早く俺の手首を掴む。
「何だよ?離せ!」
嫌な予感がして蓮の手を離そうとしても、蓮は痛いくらい握りしめて離そうとはしなかった。
「オレは、あなたと体を繋げて、更にあなたを愛おしく思うようになりました。もう一度、あなたと繋がったら、ほんの少しでもオレの事好きになってくれるかもしれない」
ゴクリと、思わず生唾を飲み込んでしまうほどに、蓮の瞳に迫力を感じた。
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