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そうして始まったプール掃除、まる一日の仕事故に全てを語ることは出来ません。
汚れを落とし、汚れを落とし、健太をプールに落とし…。
ブラシを振るって振るって振るった、健太に。
そして水で汚れを落とし、落とし、健太を水圧でプールに落とした。
そんな俺の激闘により、プール掃除は幕を閉じたのだった。
「ちょっと待ってェェェ!!」
「なんだよ」
「なんだよじゃないじゃん!幕閉じんのはいいけどさ!澪、俺の邪魔しかしてないじゃないかよォォ!!」
「まぁ、お前の存在ほど邪魔じゃないよ」
「大ダメージィィ!!クリティカルヒットだ今の!」
そんなクソうるさいクソ健太がいるが、結局プール掃除は終わったのだ、夕方までかかったが…。
「つーわけで終了~!健太の寿命~!」
「違うってプール掃除が!!」
「あぁ、プール掃除もな」
「も!?複数かい!」
絶妙の健太のツッコミが披露されたところで、ブラシを片付け、綺麗になったプールを見ながらさて帰ろうという時。
「でも澪、これで部活作れるな…澪の目標だったよな。これで退屈しなくてすみそうか?」
「あ、まだ汚れてるかもな…健太やっとけ」
「聞いてェェェ!!カッコイイ台詞聞いてェェェ!」
「カスタード?」
「言っとらんわ!」
健太はこういう才能だけはあるんだよな、まぁそれ以外はカタツムリにダブルスコアで負けてるが。
「じゃあ澪、また明日ね!」
「おぉ、じゃあな美奈!あと…カタツムリ君?」
「健太!」
「ケタツムリ?」
「言っとらんわ!」
そうして本当の本当に、プール掃除は幕を閉じた。
そして同じく、退屈な日々もゆっくりと幕を…閉じた。
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