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「お先に!!」
ブランクは武器を構えると魔物に飛び掛かっていった。
魔物はくぐもった声で叫ぶ。
「次はジタンの番だ。行ってこい」
ジタンはダガーを構えると魔物の懐に入り、首目掛けて抜刀した。
一閃
竜のマスクが外れ、中からバクーが出てきた。
ジタンは目の前の状況を理解できず、たまらず後退する。
するとブランクがクックッと笑う。
バクーもガハハと大口をあけ笑っている。
「なに?」
「ジタン、これがタンタラスのボス、バクーだ」
「どういうこと?」
「ボス、ジタンは合格か?」
バクーにブランクは問い掛ける。
「合格だ」
バクーはそれだけ言うと入口から出ていった。
「やったな、ジタン」
「だから何が」
「これで晴れて今日から俺達の仲間だ!!」
こうして幼い頃の俺はタンタラスに入った。半ば無理矢理なとこだが当時の俺には居場所がなかったから都合はよかったかな。
とにかくここまでが俺のタンタラス入団のいきさつだ。
続き?
聞きたいなら話してやらないこともないが、そうだな…続きを読みたいっていうリクエストがあれば聞かせてあげる。
その時はいつでも話してやるから、そのときまでおやすみお姫様。
終―ジタンの過去
続―破天荒ブランク
―See You―
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