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「まぁあいつらはほっといて…、とりあえず部屋に行くぞ」
「………」
「お前名前は?」
(名前…?わからない)
『ジタン・トライバル』
不意に強く大きな声が聞こえた気がした。
「ジタン…」
少年は答えると赤毛の少年ブランクは満足そうな笑みを浮かべた。
「ジタンか、俺はブランクだ。よろしくな!」
「ブランク…僕は……」
と言いかけ、ぷつっと何かが切れ、そのまま意識を失ったジタンをブランクが抱き留める。
「おぃっ、ジタン!!」
「参ったな…」
ジタンはすぅすぅと寝息をたてブランクは半ば呆れた顔をしながらゆっくりとその体を持ち上げ、ベッドに寝かせた。
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