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明日菜「ゴ、ゴメン!! 本当にゴメン!! 私たちのせいで最終課題落ちちゃって……魔法の本のことだってっ」
ネギ「いえ……そんなことないです。誰のせいでもないですよ」
出海(誰のせいでもない、か……)
明日菜「ネギ……」
ネギ「……結局、僕が教師として未熟だったんです」
確かに、まだ十歳の子供が教師をやるには無理があるだろう。
が……。
ネギ「クラスのみなさん、特にバカレンジャーのみんなには感謝してます。短い間だけど、すごく楽しかったし」
出海「お前は、それでいいのか?」
明日菜「そうよ! そんな簡単にあきらめちゃうの!? マギ……なんとかになって、サウザンなんとかを探すんじゃなかったの!?」
出海(もしや……ビリになったのはお前が原因か? 明日菜よ)
それくらいの単語は覚えとけよ。
ネギ「……さよならっ」
感窮まったのか、ネギは二人に背を向けて走り出した。
明日菜「あっ、コラ! もう!」
明日菜は改札機を飛び越えてネギを背後から抱き締めるように捕らえる。
明日菜「バカ! 行っちゃダメって言ってるでしょー!!」
気持ちはわかるが、改札機は飛び越えるな。
出海はきっちり窓口の駅員に一礼して改札口を通り、追いつく。
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