見よ!キッチンは赤く燃えている!

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 「だからお前はアホなのだぁっ!」  一一ひと通り過ぎて、翌日。  ぎゃぼー、と叫びながら吹っ飛んでいく苑。  吹っ飛ばした春喜は、肩で息をするほど何か疲れていた。  そのかたわらには、黒焦げたステンレスのキッチン一帯。  「うぅ・・・でも春喜さん、私に好きにしていいって言ったじゃないですか!」  「言ったよ!確かにそう言ったがなぁ!キッチン燃やしつくせと言った覚えはないわぁ!」  ・・・そう、この見るも無惨に半焼した台所は、苑のせいでこうなってしまったのだ。  「しょうがないじゃないですか!だって私の火力がお台所の限界より遥かに高かったんですから!」  「こぉの馬鹿居候がぁ!俺はキッチンで料理しろっつったんだ、キッチンを料理しろっつってねぇ!」  感情をあらわにして叫ぶ春喜は、ちょっと涙目である。  「つーかさっきのサーカス団みたいな炎なんだよ!びっくりしたわ!」  「ああ、それは霊術です」  「れいじゅつ・・・?なんだよそれ、食えんのか?」  「はぁ?何言ってるんですか、食べれませんよ。まったく、春喜さんもおバカさん発言するもんですね」
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