見よ!キッチンは赤く燃えている!

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 「・・・殴るぞてめぇ・・・」  春喜としては女子供に手を出すのは気が引けるのだが、こいつはなんだか気分的に何してもいい気がする。  まぁ人外だしね。そういう問題か?  「は、春喜さん、暴力はいけません、暴力は」  頭を抱えてぷるぷる震える苑。てかあんた人丸焦げに出来るくらいの力はあるでしょうに、弱いなぁ。  「・・・はぁ、いーよ、殴んねーよ。それで、霊術って何だ」  「あっ、はい、霊術というのはですね・・・えー、魔法みたいなものと考えてくれれば」  「魔法?んなもん使えるのか」  「はい、まだ全然ですけど」  にわかには信じがたいが、春喜は確かにさっき苑の手の平から炎が噴き出したのを実際に見ている。  信じない他ないが、それより前に春喜は思った。  「昨日それ見せてくれりゃあ、神だなんだってすぐ信じてやったのに・・・」  「それは・・・昨日はもう霊力が残り少なかったですし、春喜さんが作ってくれたチャーハンを食べたから復活しましたから・・・」  霊力?まぁ、RPGのMPだとでも解釈すればいいのか?  つかチャーハンで回復って・・・意外と安いなぁ、霊術ってモンも。
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