見よ!キッチンは赤く燃えている!

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 とどめは冷蔵庫と風呂の破壊。  暖かくなる冷蔵庫はもはや暖蔵庫だし、水しかでない湯舟は出来損ないの狭いプールなだけである。  もはや使い物にならない。・・・この部屋も、この自称神っ娘も。  「はぁ・・・」  「・・・ごめんなさい」  その度々に、ごめんなさい、と謝罪の言葉。耳に慣れたフレーズと化した。  ・・・っていうか、俺もいい加減こいつに家事やらせんの諦めりゃよかったんだけれども。  春喜もちょっとした反省をし、改めて苑の姿を見遣る。  しょげ返ってる姿もかわい・・・じゃなくて、本気で反省してますと言わなくてもわかる恐縮ぶり。  こいつもこいつで、家事出来ないんなら出来ないって素直に言やいいのに。  春喜が行き場のない怒りをどうしようか困っていると、苑は蚊の鳴くような声で呟いた。  「・・・す・・・よね」  「? 何だって?」  「・・・怒ってます、よね」  苑は俯いたまま、ぼそぼそとそう言った。  そうだ、どうしてくれる、この女狐が!なんて言える訳ない。かといって、怒ってないとも言えない。  春喜はどう答えていいかわからず、頭を掻いて困窮する。
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