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春喜の言うことももっともである。確かにちょっとキャラ設定鉄板で濃すぎたかも知れない。
「むっ、また失敬なことを!燃やしますよ!」
「貴様、我が家電では飽き足らずその領主の俺までその歯牙にかけるか!もはやただの破壊神じゃねぇか!」
「春喜さんが馬鹿にするからー!」
「それだけで!?最近のキレる子供よりタチ悪いわ!」
逆ギレした神ほど恐ろしいものはない。最凶の職権乱用(実力行使ともいう)である。
「つーかお前よ!恩返しの相手に結局仇返すつもりか!?ただでさえ生活苦しいのに!」
稲荷神なんかじゃなくって、疫病神とか貧乏神の類じゃなかろうか。
「・・・まぁ、確かに俺も言い過ぎたとは思うが、とりあえずもう何も壊さないでくれ!今の俺は瀕死のうさちゃんみたいなものだ。それをさらに追い撃ちかける気か?」
「野性じゃ恰好の獲物なんですけど・・・」
そうだった、こいつ肉食動物だった、ちょうど小動物が主食の。
春喜は予想外の発見に冷や汗を流したが、苑はまたさっきの申し訳なさ1000%な顔をすると、割り合い正直に謝った。
「むぅ、その、ごめんなさい・・・」
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