狸、襲来。

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 本当はガン無視するくらいなのだから、相当嫌ってる相手なのだろう。  ここまで語ってくれただけでもめっけもんだ。  「それじゃ、さっさとその子追い出せばいいんじゃ?」  「それもそうですね、そしたら春喜さん、ゴミ袋出してきてもらえますか?」  「あくまでゴミ扱いなんだな・・・」  それで、もしホントにゴミとして捨てちゃったら、少女遺棄として事件になりそうだなぁ。  「・・・とりあえず苑ちゃん、話し合いでどうにかならないかな?」  「? 春喜さんはゴミと会話出来る能力をお持ちなんですか?」  本気で首傾げられた。可愛い。  ・・・にしても、会話するのも嫌な間柄(一方的かもだけど)らしい。  なので、春喜は仕方なく自分でどうにかすることにした。  ていうか苑、お前の撒いた種ではないのか。そうじゃなくても君でどうにかしろよ、っつー。  「・・・あの、桃瑪瑙ちゃん、この際冷蔵庫は弁償しなくてもいいから、せめて用件だけ教えてくれる?」  「・・・」  へんじがない。ただのつんでれのようだ。  という訳にもいかないので、春喜は色んな手を試してみる。
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